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2006年06月09日

洋菓子づくりは畑づくり~ラズベリー畑の収穫

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田辺市郊外のラズベリー畑では収穫の時季を迎えています。
鮮やかな赤色、はじけそうな粒々のかわいらしい果実。
じつは、畑の主は専業農家ではなく、洋菓子店のオーナーなのです。

(記・写 18代目武蔵坊弁慶

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田辺市神島台の洋菓子店「マリブ」のオーナー・寺本勉さん、
この道30年のベテラン洋菓子職人です。

およそ3年前、田辺市郊外の農地およそ100坪(30平方メートル)を取得し、
長野県の業者のもとを尋ね、国内での栽培に適した
インディアンサマー」という品種のラズベリーを仕入れ、栽培しています。

5月下旬~6月下旬と10月ごろの年2回収穫が出来るそうで、
1年間におよそ4万粒のラズベリーが採れるということです。

収穫作業はほとんど寺本さんひとりで行っています。
多忙なときは洋菓子店の店員さん1人にも応援してもらうそうです。
1日に200粒程度を摘み取ります。

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少し手を添えるだけでポロリと実が取れます。
ひとくち放り込んでみると、なんともいえない甘み!!
もっと酸味の強いイメージがあったのですが‥

寺本さん曰く
「アメリカからの輸入物は、熟す前に摘み取って出荷するせいで
 酸味ばかりが強くて、本来の甘さが出ないんですよ」

世はまさにスイーツ全盛期。
多種多様な洋菓子が巷にあふれています。
それに伴い食材にも様々な果物が用いられます。

ラズベリー、しかも生の果実はほとんどがアメリカなどからの輸入物。
酸味はもとより、保存料や消毒剤など安全性も心配です。

温暖で農地もたくさんある豊かな和歌山で洋菓子を作るならば、
なるべく地元で取れた新鮮で安全、かつ美味しい果物を使いたい。
そんな思いを抱き続けてきた寺本さん、ついに自分の畑を持つに至りました。
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新たに株分けされたラズベリーの苗。
2メートルほどの高さにまで成長します。
より甘みの乗ったラズベリーが実るよう、
地元の農家の若手にも教わりながら土作りから始めたという寺本さん。
洋菓子店と併設する喫茶店から出たコーヒーがらも
肥料として土に混ぜてあります。

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田辺市新庄町の喫茶店からスタートし、商売の幅を広げようと1975年(昭和50年)から
独学で洋菓子作りも始め、30年以上のキャリアとなった寺本さん。
ここへきて、ゆとりや余裕を見出したい気持ちが強いといいます。

「若かったころに比べて衰えが見えてきたいま、
 体力的に楽に栽培・収穫できるラズベリーに着目し、商品にも活かしています。
 和歌山・田辺という地の利を利用した独自の菓子作りのスタイルとして
 発信していきたいです。」ときょうも畑とお店を往復する寺本さんです。

投稿者 nanki : 2006年06月09日 20:58

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