第82回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞に、太地町のイルカ漁を隠し撮りしたアメリカ映画、「ザ・コーヴ」が受賞しましたが、古式捕鯨発祥の地、太地町では反発の声があがっています。ザ・コーヴは、テレビドラマ「わんぱくフリッパー」にイルカの調教師役で出演し、現在は保護運動をしているリック・オバリー氏らが太地町の海に隠しカメラなどを仕掛けて漁の様子を撮影する過程を写しました。映画では、入江にイルカの群れを追い込んだ上、漁師が鉄の棒でイルカを次々と突き、海面が真っ赤に染まる場面などが描かれています。ザ・コーブのアカデミー賞受賞について太地町の三軒一高(さんげん・かずたか)町長は、「イルカ漁は何ら違法ではない。地域の伝統や実情を理解した上で、相互に食文化を尊重する精神が必要だ」とコメントしています。また太地町漁協の幹部は、「何を言っても映画の宣伝になるので、取材には応じられない」と事実上の取材拒否をしています。映画は去年、アメリカなどで公開され、波紋が広がった際も元漁師からは、「イルカ漁は伝統文化」、「供養碑を建てて霊を弔っている。虐殺ではない」などと映画を批判する声が相次ぎました。ザ・コーヴは日本では5月から6月頃に公開の予定す。



